徹底的な信頼
今日読んだ2つの記事に共通する表題のキーワード。
1つ目の記事は台湾のIT大臣オードリー・タンさんのインタービュー記事
https://ascii.jp/elem/000/004/040/4040504/
「相手を多くの同意書で縛る代わりに、相手に活躍の場を与えることを大切にしています。これは「Radical Trust(徹底的な信頼)」と呼ぶ方法論です。」
「もし皆があなたの許可がないと動けないとしたらどうでしょうか。その場合、それがプロジェクトのボトルネックになってしまい、あなたの負担が減ることもありません。」
この「徹底的な信頼」について、今日たまたま読んだもう1つの記事も同じキーワードに関してのものだ。それはNetflixについての記事。
https://blog.tinect.jp/?p=68840
「ルールがない組織」ネットフリックス
と述べられている。これも徹底的な性善説に基づくような社員への信頼という感じか。もちろんその後に続けて書かれているのは、それと引き換えに引き受けなければならない対価(=責務、責任)があるのだが。
もう1つこれらで連想するのは、映画『ショー・シャンクの空に』で、モーガン・フリーマン演じる受刑者が長年の刑を終え仮出所し、スーパーにレジ係で働き出すも、長年の刑務所暮らしで誰から許可してもらわないと何もできない体になっており、マネージャにいちいちお伺いを立てないと仕事中に自分でトイレに行くこともできない、と嘆くシーン。
翻って自分の職場環境を見ると、ショー・シャンクと似たようなもので、徹底してあれもこれも指示され、指示を請い、指示によって仕事をするのがデフォルトになってる。指示がないと何もできないやらない人間ばっかり。なのに今頃になって、ケースバイケースで自分で臨機応変に判断して仕事進めろとか、結構都合の良いように適当に言われたり。まああまり上の言うことに、はいはいと何も考えんと盲目的に従っては、結局ダメになるのは自分だということを肝にめいじてやってくしかないと言う感じか。